電子工作一般
JH1FCZ大久保OMのマルチバイブレータとホタルモドキを組み合わせた実験回路を作りました。
動作が手に取るように分かり,面白いですよ。
ずっと昔の「蛍の光」のおぼろげな記憶で時定数を設定しましたが,現代蛍はもっと「ぱっ」と点いて周期も短かったです。
北斗七星のイルミネーションを作ってみました。ひしゃくの柄の方から順に「ピカッ」「ピカッ」と行って,最後に全部が「ピカッ」となる仕掛けです。
西田和明氏の「新電子工作入門(講談社ブルーバックス)」のクリスマス・ミニ・ツリーを参考にしました。全部まとめて「ピカッ」となるのがひと工夫したところです。
改訂個所
1. 前の回路では,LEDの電流制限抵抗を1本だけにしていました。このため,全部まとめて「ピカッ」となる時に暗くなってしまう問題がありました。今回は,LED一本に抵抗1本に増やしましたので,問題は軽減されるはずです。ただ,電池の内部抵抗もありますので,完全には解消されないかもしれません。
2. 手持ち部品の関係で,CRの値を変えています。
図が見にくくて,申し訳ありません。
ご覧のとおり,基本的には前項の「星座のイルミネーション」と同じ回路,ほとんどLEDの数を増やしただけです。
点灯回路基板のレイアウト例も,載せました。
ユニバーサル基板とはいえ,いかにもジャンパーが多いです。ラッピングワイヤーを使えばすっきりできそうですが,ジャンパー多用は自分の好みでもあります。
反省
あるOMにLEDの個数を増やしたいとリクエストされて気がついたのですが,1Trあたり2LEDを並列にしましたが,直列にしたほうが電源効率が良かったのでした。
これもJH1FCZ大久保OMの#028アメパトから。スピーカを用意できないので,圧電サウンダを持ってきました。
圧電サウンダと並列に入っている10kΩの抵抗を100kΩにすると,急に音が小さくなります。10kΩ以下だとあまり変わりません。
そして,圧電サウンダだけならば2SC1815で十分ですが,スピーカ対応で0.8A,900mWの2SC2235を入れました。
ただ,まじめに考えると電流制限抵抗にW級の抵抗が必要となります。
電源は,4.8Vでは動作,4Vで不動作です。4.8Vならば,電流制限抵抗を33Ωにすればスピーカに150mA流れ,抵抗損失が720mW。波形のデューティー灯を50%とすると,1/2Wのもので間に合うことになりますが。
2SC2235のHFEが最大200なので,R5を1kΩににすると2SC2235のベース電流が制限されて200mAしか流れなくなるのではないかと考えたのですが,どうもそうならず,もっとたくさん流れていたようです。
そして大久保OMが書かれているようにC53を200μFにすると「なるほど」,43μFにすると「アッ,これは懐かしい。」音が出ました。
なお,J1はスピーカ使用時の制限抵抗用で圧電サウンダ使用時はジャンパ,Cp1,Cp2はノイズが出たときのパスコン用です。
プリントパターンの作成は,EXCELのオートシェイプを駆使して行いました。
ちょっと半田付け用の丸部分が小さいような気もしますが,修正は次回。結構大変ですから。
どっちが表で裏でと考えながら,OHPフィルムに十分きれいに印刷できましたよ。
NiCdやNiMH電池のメモリー効果は聞いていましたが,これまで対策できていませんでした。
秋月電子の放電器の回路を見つけたので手持ちの部品にアレンジしてみました。
キットではICになっている部分を自己保持回路に置き換えたものです。
また,キットでは放電電流が500mAですが,180mAとしました。バッテリーにも優しくなるでしょうし,Q12,R111などの負担が軽くなります。
1%の抵抗は,R108=R109,R208=R209が大切なので,テスターで実測して,10.3kΩの2本をR108,R109に,9.6kΩの2本をR208,R209にしても問題ありません。
その他のパラメータも相当にいじってますので,実験してうまくいくかどうか今のところはっきりしません。
これをユニバーサル基板上にレイアウトするのに丸三日かかりました。
レイアウト図の黒実線のジャンパ以外の配線は,すべてハンダ面です。