メロディーICの導通チェッカー+信号発生器
回路の導通チェックには,テスターよりも導通チェッカーの方が便利なこともあります。メロディーICを使い,導通時にメロディーが流れる導通チェッカーを作ってみました。
ついでに,スイッチ1個で簡易信号発生器としても動作するようにしてあります。カセットや無線機などのオーデイォ回路の故障時に,本器から信号を注入することにより故障個所を判断することができます。
これまで,簡単なデジタル回路の実験では,下のような回路をその都度ブレッドボード上に組んできました。
これが,頻繁になると面倒になってきます。また,ブレッドボードの信頼性がいまひとつのところがあり,度々異常動作が発生します。
という訳で,専用の回路を作ることにしました。基板に3回路分のスペースがありましたので,3回路としました。
そして,手持ち部品の都合からNORゲートを利用することにしました。
単純なRSフリップフロップなので,色々なサイトのRSフリップフロップの解説を参考にすると,NANDゲートの74HC00,4011等,NORゲートの4001等でも回路を組むことができます。(ただし4011,4001では,直接LED点灯が困難)
デジタル回路の実験を進めるにつれて,いろんなものが欲しくなってきます。
これまで,NiH4本で4.8V,1.5V4本で6V,ちょっと電圧の下がったオキシライド1.7V4本で6.8V(74HCシリーズの絶対最大定格が7Vなのでぎりぎり)などを使ってきました。
ここにきて,複数の基板の間で同一電圧が欲しいというニーズが出てきました。どうせなら5Vにします。
回路は,いたって簡単です。
ところで,これまで様々な製作で悩まされ続けていることがあります。それは,電池ボックスからのリード線を基板にハンダ付けすると,そのハンダ付け個所に電池ボックスの重さ等が不意に掛かって,断線してしまうことがよくあることです。つまり,この部分の信頼性がとても低いのです。
これを緩和するため,電池ボックスをマジックテープで基板に固定し,同一基板に回路基板もマウントするようにしました。これにより,トラブルが相当減るものと期待しています。
通信販売で,キャンドルの炎のようなゆらゆら揺れる光をシミュレーションしたキャンドルICが売られているので,遊んでみました。
同じところで,1.5Vを3.3VにするD−DコンバータICも売られているので,乾電池1本で動作させて見ます。
どちらも,TO92タイプの形状で作業が容易です。
キャンドルIC
このICは,容易に使えます。LED端子からは最大35mAとることができますが,出力電流が大きいときは,別にドライブ用Trを用意することで対応可能です。
念力で中国語のデータシートを読むと,デューティー比が0/16から16/16までの17の等時間のエレメントがあり,このエレメントを最大32個組み合わせたグループを63グループ作って,順番に動作させている。・・・ということになるのでしょうか?
DDコンバータIC
これもデータシートどおりで動きました。
最初はICが全部やってくれるのかなと思って,スイッチングピン入口のインダクタを端折ったら,動作しませんでした。PFMを動作させるために,このLが必要なようです。
コンデンサは,タンタルの要求がありますが,普通のケミコンで済ませました。(多分,効率が落ちています。)
出力電流による電圧降下そしてリップルも大きめなのですが,それを気にしない用途であれば,100mA以上採ることができるそうです。
デザインを工夫すれば,バースデーパーティーやクリスマスパーティーのおまけの灯りにぴったりという気がします。
アナログ温度センサIC「LM60」を使った,温度警報器を計画しました。
今回も,PICのADコンバータでとも考えたのですが,いささかPICに食傷気味なので,別の方式を考えてみました。
安価な片電源用のOPアンプで設定温度以上でブザーを鳴らすとともに,電池が消耗してきたときはLED点灯で知らせてくれるようにしています。
はじめは,電源電圧3Vとし基準電圧を2VのツェナーDiで作ろうとしたのですが,電源電圧の変化等でこの2Vが結構動くため,使えませんでした。そこで電源電圧を上げて,低ドロップの三端子レギュレータを持ってきたところ,この3.3Vは比較的すっきりしています。
6V以上のツェナーだと,必要な程度の安定度となりますが,電圧の低いところでは無理なようです。
LM60は,摂氏x(℃)に対して,E=424+6.25*x(mV)を出力します。誤差は最大4℃です。一応火報の設定値をまねて,61℃で警報するとすると,悪くても65℃よりも下,早くても57℃以上になって警報することになり,適当かと考えました。
50kΩのVRでU1aの基準電圧を0.805Vとすると,61℃に設定したことになります。
2SC4408は,ローカルの部品店で1個10円で売っていたもので,これまで使っていた2SC2235とほぼ同じスペック(Pc900mW)ですが,安くていいかなというところです。
単3電池1本で動作する充電式のラジオを持っているのですが,メモリー効果が気になるようになりました。
以前から充放電器の試作が頭にあったので,マイコンでのAD変換とか定電流放電とか結構難しく考えていましたが,単純に放電機能と割り切ると右図のように簡単にできました。
スイッチングの2SC3668は,電流が比較的大きくなるのと,豊和電圧が低いために発熱を抑えることができるために採用しました。
難点は5V電源が必要なことで,どうせ作るなら充放電器にすべきかなと思っています。
どこのサイトか忘れましたが,単三2本用の乾電池ケースを使って電池1本で白色LEDを点灯させるプチライトを見ました。
便利そうなので,手持ちの部品で47x72のユニバーサル基板に組んで実験してみました。
うまく動作してくれて,これまで読むのが大変だったICやTrなどの刻印にライトを当てるとすごく読みやすくなっています。
白色LEDは超高輝度ですが,安いのを使ったため懐中電灯には適いませんが,停電になったとき当座の役に立つ明るさくらいは持っています。
チップ部品でなくても乾電池ケースに納まりそうなので,工具箱に常備して使う方が正解かも知れません。
因みに,秋月の販売品の白色LEDでさらに高輝度のものを使うことができますが,明るすぎるので目に注意ともあります。