右図は,デジICの基本となる発振回路の一つです。
 e1の出力がHiのときは,e2の入力もHiでe2の出力がLo。したがって,R1,C1,e2出力の経路で電流が流れ,C1が充電されていきます。
 C1が徐々に充電され,e1入力のしきい値まで電圧が上がると,e1,e2の出力は反転し,e1出力がLo,e2出力がHiとなります。そこで今度は,R2,C2,e1出力の経路でC2が充電され,C2電圧がe2入力のしきい値でまたe1,e2の出力が反転します。
 スイッチを入れている間,上の動作を繰り返します。
 回路図の定数で,LEDは交互にそれぞれ2回程度ずつ点滅しました。

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LEDウインカ...1

 1アマの国試にNANDまたはNOR回路として出題される回路ですが,LEDの店頭に注目すると,AND/OR回路となっています。
  学校に行くために家の前を通る小学生たちにスイッチを触らせてみると,これだけのもので結構楽しんでいます。関心を示すのは,全体の2割位もいて意外と多いなと感じています。
  なお,AND/OR回路はスイッチだけでできますが,電子回路の研究なので敢えてトランジスタを持ってきています。

Trで作るAND/OR回路

ゲートで作るメモリの実験

 NANDゲートで組んだフリップフロップ(FF)で3ビットのメモリを作ってみました。各ビットに0か1をセットしてRead ボタンを押すと,押している間セットされた状態が,フルカラーLEDの色の変化として出力されます。

まず,装置に5Vをかけると待機状態になりますが,この時FFの値は定まりませんので,各ビットは0だったり1だったりします。そこでリセットボタンを押すと,全ビット0にそろいます。
ここで,S1〜3で各ビットの値をセットします。セットの状態は各FFのLEDで見ることができます。
そこで,読み出しのReadボタンを押すと,セットされたビット値に従いフルカラーLEDが発光します。
3ビットですから,0(ゼロの発光=発光しない)も含めて8色を発光させることができます。

一応,こうすればメモリにはなるなという程度のものですが,実際のコンピュータのものは,何メガとか何ギガとかのアドレスを区別しますし,電源を切っても消えないとか,およそ想像の範囲を買超えたすごいものという感じがします。