右図は,デジICの基本となる発振回路の一つです。
e1の出力がHiのときは,e2の入力もHiでe2の出力がLo。したがって,R1,C1,e2出力の経路で電流が流れ,C1が充電されていきます。
C1が徐々に充電され,e1入力のしきい値まで電圧が上がると,e1,e2の出力は反転し,e1出力がLo,e2出力がHiとなります。そこで今度は,R2,C2,e1出力の経路でC2が充電され,C2電圧がe2入力のしきい値でまたe1,e2の出力が反転します。
スイッチを入れている間,上の動作を繰り返します。
回路図の定数で,LEDは交互にそれぞれ2回程度ずつ点滅しました。
NANDゲートで組んだフリップフロップ(FF)で3ビットのメモリを作ってみました。各ビットに0か1をセットしてRead ボタンを押すと,押している間セットされた状態が,フルカラーLEDの色の変化として出力されます。
まず,装置に5Vをかけると待機状態になりますが,この時FFの値は定まりませんので,各ビットは0だったり1だったりします。そこでリセットボタンを押すと,全ビット0にそろいます。
ここで,S1〜3で各ビットの値をセットします。セットの状態は各FFのLEDで見ることができます。
そこで,読み出しのReadボタンを押すと,セットされたビット値に従いフルカラーLEDが発光します。
3ビットですから,0(ゼロの発光=発光しない)も含めて8色を発光させることができます。
一応,こうすればメモリにはなるなという程度のものですが,実際のコンピュータのものは,何メガとか何ギガとかのアドレスを区別しますし,電源を切っても消えないとか,およそ想像の範囲を買超えたすごいものという感じがします。